BRAVIA 7 IIとBRAVIA 7は、どちらも55V型を選べるソニーのプレミアム4K液晶テレビです。
同じBRAVIA 7系なので、「旧モデルでも十分きれいなのでは」「新しいBRAVIA 7 IIに価格差を払う価値はあるのか」と迷う人も多いでしょう。
ソニーの公式仕様を比較して分かった大きな違いは、色の表現力と斜めから見たときの見やすさです。
映画やライブをできるだけ高画質で楽しみたい人や、家族がソファの端やダイニングから見ることが多い家庭には、BRAVIA 7 IIが向いています。
一方、正面から見ることが中心で、BRAVIA 7が十分に安く販売されている場合は、旧モデルを選ぶのも合理的です。
なお、55V型と65V型のどちらにするか迷っている方は、以下の記事も参考にしてください。
テレビは55型と65型のどっちがいい?大きさ・視聴距離・後悔しない選び方を比較
BRAVIA 7 IIとBRAVIA 7の違いを比較
今回比較するのは、55V型の以下の2機種です。
- BRAVIA 7 II:K-55XR70M2
- BRAVIA 7:K-55XR70
購入判断に影響しやすい違いをまとめると、次のようになります。
| 比較ポイント | BRAVIA 7 II K-55XR70M2 | BRAVIA 7 K-55XR70 | 使い方への影響 |
|---|---|---|---|
| バックライト・色再現 | RGB Mini LED、RGBトリルミナス マックス | Mini LED、XRトリルミナス プロ | 映画やライブの色彩を重視するならBRAVIA 7 IIが有力 |
| 斜めからの見やすさ | エックス ワイド アングル搭載 | 広視野角機能の記載なし | 家族がさまざまな位置から見るならBRAVIA 7 IIを選びやすい |
| 高精細化処理 | XR クリアイメージ | XR 4K アップスケーリング | 地上波やネット動画など、画質が一定でない映像を見る機会が多い人はBRAVIA 7 IIを検討しやすい |
| スタンド込み奥行 | 約20.9cm | 約34.5cm | 奥行きの浅いテレビ台にはBRAVIA 7 IIが置きやすい |
| スタンドの設置方法 | 標準スタイル | 標準・内側・サウンドバー用 | テレビ台の幅やサウンドバーに合わせたい場合はBRAVIA 7が便利 |
| 年間消費電力量 | 130kWh/年 | 167kWh/年 | 公式値ではBRAVIA 7 IIのほうが少ない |
| 基本的なゲーム機能 | 4K/120fps、VRR、ALLM対応 | 4K/120fps、VRR、ALLM対応 | ゲーム機能だけで選ぶ場合は大きな差になりにくい |
BRAVIA 7 IIには、RGB Mini LEDと「RGBトリルミナス マックス」が採用されています。
BRAVIA 7は、Mini LEDバックライトを高密度に配置し、プロセッサー「XR」で細かく制御するモデルです。
どちらもプレミアムクラスの液晶テレビですが、画質技術の世代が異なります。
画質にこだわるならBRAVIA 7 IIが有力
55V型のテレビを選ぶ人は、画面の大きさだけでなく、映画やライブを迫力のある映像で楽しみたいと考えていることも多いでしょう。
その場合、最初に確認したいのがBRAVIA 7 IIのRGB Mini LEDです。
一般的な液晶テレビでは、バックライトの光をカラーフィルターに通して色を表現します。
BRAVIA 7 IIでは、赤・緑・青の光を個別に発光するRGB Mini LEDを採用し、明るさを保ちながら豊かな色を描き分けることを重視しています。
色鮮やかなライブ映像、照明の多いステージ、夕焼けや花、海などの自然映像を見る機会が多い人には、BRAVIA 7 IIの中心的なメリットになります。
ただし、RGB Mini LEDだから、どの映像でも誰が見ても大きな差を感じるとは限りません。
実際の見え方は、視聴する映像、画質設定、部屋の明るさ、見る位置によっても変わります。
店頭で確認できる場合は、鮮やかなデモ映像だけでなく、普段見る地上波や動画配信に近い映像でも比較したいところです。
BRAVIA 7も基本的な高画質機能は充実
BRAVIA 7は旧モデルですが、画質を重視しない人向けのテレビではありません。
Mini LEDバックライトを搭載し、明るい部分と暗い部分を細かく制御する「XR バックライト マスタードライブ」に対応しています。
色再現には、量子ドット技術を使った「XRトリルミナス プロ」を採用しています。
そのため、新モデルではないという理由だけで、BRAVIA 7を候補から外す必要はありません。
正面から見ることが多く、普段の視聴が地上波、ニュース、ドラマ、YouTubeなどを中心としているなら、BRAVIA 7も選択肢になります。
BRAVIA 7 IIの追加機能を生かす機会がどのくらいあるかと、購入時の価格差をセットで考えることが重要です。
XR クリアイメージも判断材料
BRAVIA 7 IIは、高精細化処理として「XR クリアイメージ」に対応しています。
地上波、古い映像、圧縮されたネット動画などは、4K映画のように常に高画質とは限りません。
こうした画質が一定でない映像を見る機会が多い人にとって、テレビ側の映像処理も比較材料になります。
ただし、見え方は映像ソースや設定にも左右されます。
地上波やネット動画を見るからという理由だけで、必ずBRAVIA 7 IIを選ぶ必要はありません。
家族で見るなら斜めからの見やすさも重要
55V型は、一人で画面の正面に座って見るだけでなく、家族でソファに並んで見ることも多いサイズです。
ソファの端、ダイニングテーブル、キッチンなどからテレビを見る家庭では、正面で見たときの画質だけでは判断できません。
BRAVIA 7 IIは、斜め方向からでも見やすくする「エックス ワイド アングル」に対応しています。
この機能が役立ちやすいのは、次のような家庭です。
- 家族がソファの横に広がって座る
- リビングとダイニングの両方から見る
- 家事をしながらキッチン側から見る
- 視聴する人によって座る位置が変わる
大画面テレビでは、画面の中央に対して見る角度もつきやすくなります。
家族全員がいつも正面に座れるとは限らないため、視野角は実際の使い方に影響しやすいポイントです。
一方、一人または二人で正面から見ることが中心なら、広視野角機能の優先度は下がります。
自宅の座る位置を確認したうえで、視野角の違いに価格差を払う価値があるかを考えるとよいでしょう。
テレビ台に置くなら奥行きも確認
55V型同士では、本体の横幅や高さに大きな違いはありません。
一方、スタンドを含めた奥行には差があります。
BRAVIA 7 IIのスタンド込み奥行は約20.9cm、BRAVIA 7は約34.5cmです。
BRAVIA 7 IIのほうが約13.6cm浅いため、奥行きの小さいテレビ台にも置きやすくなっています。
テレビ台の奥行がぎりぎりの場合は、本体寸法だけで判断せず、脚の先端まで収まるかを確認してください。
テレビの後ろには、配線や放熱のための空間も必要です。
スタンド込み奥行とテレビ台の奥行がほぼ同じでは、余裕を持って設置できない可能性があります。
サウンドバーの置き方はBRAVIA 7にも利点がある
BRAVIA 7は、標準スタイル、スタンド内側、サウンドバースタイルから設置方法を選べます。
サウンドバースタイルでは画面の位置を高くできるため、テレビの前にサウンドバーを置いたとき、画面下部と重なりにくくなります。
テレビ台の幅に合わせて、スタンドを内側へ変更できる点も便利です。
BRAVIA 7 IIは奥行きを抑えやすい一方、サウンドバーとの組み合わせやスタンド位置の自由度では、BRAVIA 7にも選ぶ理由があります。
購入前にはテレビ台の幅と奥行だけでなく、サウンドバーの高さと設置位置まで測っておきましょう。
55V型ではどちらが用途に合う?
ここまでの違いを、実際の使い方に当てはめると次のようになります。
| 主な使い方・重視すること | 向いている製品 | 判断理由 |
|---|---|---|
| 映画やライブの色彩を重視する | BRAVIA 7 II | RGB Mini LEDによる色再現を重視できる |
| 家族が複数方向から見る | BRAVIA 7 II | 広視野角機能を搭載している |
| 正面視聴が中心で価格を抑えたい | BRAVIA 7 | 基本的な高画質機能を備え、価格差によっては選びやすい |
| 奥行きの浅いテレビ台に置く | BRAVIA 7 II | スタンド込み奥行が約20.9cm |
| サウンドバーの置き方を調整したい | BRAVIA 7 | サウンドバー用などスタンド位置を選べる |
映画やライブの色彩、斜めからの見やすさを重視する人は、BRAVIA 7 IIの現在価格を確認してみてください。
一方、正面から見ることが多く、価格と基本性能のバランスを重視するならBRAVIA 7が有力です。
共通する性能と購入前の注意点
BRAVIA 7 IIとBRAVIA 7は、画質技術に違いがある一方、基本的な機能には共通点も多くあります。
両機とも、Google TV、4K/120fps入力、VRR、ALLM、PS5との連携機能、外付けUSBハードディスク録画などに対応しています。
55V型のスピーカー構成と実用最大出力も共通しています。
そのため、ゲーム機能、録画機能、内蔵スピーカーだけでは大きな差をつけにくい比較です。
今回の2機種は、主に次の3点で考えると選びやすくなります。
- RGB Mini LEDの色再現を重視するか
- 正面以外から見ることが多いか
- 新旧モデルの実売価格差を許容できるか
旧モデルのBRAVIA 7は、販売店によって価格や在庫が異なります。
一時的な値下げや在庫状況によって選びやすさが変わるため、購入時点の販売価格を確認して判断してください。
BRAVIA以外の55V型も検討したい方は、Mini LEDモデルを比較した以下の記事も参考になります。
W95BとW90Bの違いを比較!どっちがおすすめ?使い方別に選び方を解説
購入前に口コミで確認したいポイント
口コミは、星の数だけでなく、自分と視聴環境が近い人の投稿を探すことが大切です。
特に確認したいのは、次の5点です。
- 映画やライブでの色の見え方
- ソファの端やダイニングから見た印象
- 地上波やYouTubeを表示したときの画質
- 明るい部屋と暗い部屋での見え方
- サウンドバーを置いたときの収まり
たとえば、正面から映画を見る人の高評価が、ダイニングから地上波を見る家庭にもそのまま当てはまるとは限りません。
反対に、斜めからの色の変化に関する不満があっても、常に正面から見る人には大きな問題にならない可能性があります。
口コミを見るときは、評価の高さだけでなく、見る位置、部屋の明るさ、視聴する映像が自分と近いかを確認しましょう。
RGB Mini LEDや広視野角を重視する人は、K-55XR70M2を購入した人の口コミを確認してみてください。
旧モデルの価格や、正面から見たときの画質に関する評価を確認したい人は、K-55XR70の口コミが参考になります。
まとめ
55V型のBRAVIA 7 IIとBRAVIA 7で迷ったら、RGB Mini LEDと広視野角を自宅で生かせるかで判断すると選びやすくなります。
映画やライブの色彩を重視する人や、家族がさまざまな位置から見る家庭には、BRAVIA 7 IIが向いています。
正面視聴が中心で、BRAVIA 7が十分に安く販売されている場合は、旧モデルを選ぶのも合理的です。
最終的には、画質と視野角の進化に実売価格差を払う価値があるかを確認して選びましょう。
