梅雨や冬の室内干し対策として、除湿機は今やかかせない家電のひとつです。
とくにシャープの「CV-S71」と「CV-T71」は、価格と性能のバランスが良く、多くのユーザーから支持されています。
しかし、型番がちがうだけで中身はどうなの?
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、この2つのモデルのちがいをわかりやすく整理し、スペック・機能・使い勝手・価格などの面から徹底比較していきます。
購入前に知っておきたいポイントをしっかりチェックして、あなたにぴったりの除湿機選びの参考にしてください。
▼CV-S71は、コスパを重視したい人におすすめ

▼最新型の方が安心と感じる方にはCV-T71

CV-S71とCV-T71の基本スペック比較
除湿能力・タンク容量・対応畳数
CV-S71とCV-T71はいずれもシャープ製のコンプレッサー式除湿機で、除湿能力はどちらも7.1L/日(60Hz)と同等です。
1日の湿気をしっかり除去できる性能を備えており、6〜13畳ほどの部屋での使用に最適です。
タンク容量も共に約2.5Lで、満水までの時間や排水の手間に大きな違いはありません。
スペック上はほぼ同じ仕様であり、除湿力や使用可能な部屋の広さで差は見られません。
基本性能では、CV-S71とCV-T71は“兄弟モデル”といえるほどの近いスペックを持っています。
デザイン・サイズ・重量の違い
本体サイズや重量にも大きな差はありません。
どちらも幅約30cm、高さ50cm未満のコンパクト設計で、収納にも便利です。
重量は約9.4kgで、片手での持ち運びにはやや重さを感じるものの、取っ手がしっかりしているため室内移動はスムーズに行えます。
外観デザインも共通しており、ホワイトを基調にした清潔感のあるカラーリング。
強いて言えば型番の印字位置や製造年式の違い程度で、見た目の区別はつきにくい点が特徴です。
機能の違いと共通点
プラズマクラスターの性能比較
CV-S71・CV-T71ともに、シャープ独自の「プラズマクラスター7000」機能を搭載しています。
この機能は空気中のカビ菌やニオイの原因物質を分解・除去するもので、特に部屋干し臭対策に効果を発揮します。
7000という数値は、1cm³あたりに発生するイオン濃度を示しており、家庭用としては標準的な性能です。
いずれもプラズマクラスターはON/OFF切り替えが可能で、部屋干し時に併用することで、洗濯物のニオイ対策にも安心して使用できます。
両機の機能面では、この点に差はありません。
衣類乾燥機能の実力は?
どちらのモデルも「衣類乾燥モード」を搭載しており、2kgの洗濯物を約167分で乾燥できます。
これは家庭での部屋干し用途としては十分な性能であり、梅雨時期や冬場の洗濯にも活躍します。
ヒーター非搭載のため電気代を抑えられる一方、スピード乾燥を求める方にはやや時間がかかる印象を持つかもしれません。
ただ、湿度センサーにより自動停止機能が働くため、電力の無駄使いは少なく、省エネ性能は高めです。
ここでもCV-S71とCV-T71に明確な違いはありません。
使い勝手と運転音の比較
操作性とメンテナンスのしやすさ
CV-S71とCV-T71はいずれもシンプルな操作パネルを採用しており、ボタン数も最小限に抑えられています。
除湿モードの切り替えやプラズマクラスターのON/OFFなど、直感的な操作が可能で、機械が苦手な方でも安心して使えます。
メンテナンス面では、取り外し可能なダストフィルターと排水タンクが共通装備。タンクの蓋が大きめで手が入れやすく、水垢や汚れの清掃がラクなのも嬉しいポイントです。
全体的に「シンプルで使いやすい」が両モデルに共通する評価といえます。
静音性の違いはある?
どちらのモデルもコンプレッサー方式のため、動作音は一般的な除湿機レベルです。
運転音はおよそ38~40dBとされており、静かな図書館ほどの音量に相当します。
就寝時の使用には若干の作動音が気になるかもしれませんが、リビングや脱衣所などでの日常使用なら十分許容範囲でしょう。
カタログ上の運転音は全く同一で、モーターやファンの構造も共通のため、静音性に明確な差はありません。
価格とコストパフォーマンスの違い
実売価格の比較
CV-S71とCV-T71は、どちらもほぼ同等の価格帯で販売されていますが、流通ルートによってわずかな価格差がある場合があります。
CV-S71はやや旧モデルであり、タイミングによっては値引きされやすく、1万円台後半〜2万円前半で購入できることが多いです。
一方でCV-T71は比較的新しい流通モデルで、価格が安定している印象があります。
とはいえ、数千円程度の違いであることが多く、在庫状況やセール時期によって逆転するケースも見られます。
どちらがコスパ重視?
スペックや機能がほぼ同じであることから、コスパという観点では「安く買える方」がベストな選択肢になります。
性能面での差がない以上、価格の安さがそのままお得度につながります。
そのため、こだわりがなければ旧モデルのCV-S71を選ぶことで、実質同じ機能をより安価に手に入れることができます。
ただし、家電量販店では新しい流通モデル(CV-T71)の方が入手しやすい傾向もあり、ポイント還元や保証条件なども考慮して選ぶのがよいでしょう。
CV-S71とCV-T71、どちらがおすすめ?
こんな人にはCV-S71
CV-S71は、コスパを重視したい人におすすめです。
現行モデルとほぼ同じ性能を持ちながら、在庫処分や型落ちセールでお得に手に入る可能性が高いからです。
「高機能でなくてもいいから、とにかく安くてちゃんと乾く除湿機が欲しい」という方にぴったりでしょう。
また、使用頻度が少なめな方や、サブ機として検討している方にも適しています。

こんな人にはCV-T71
一方で、家電は「最新型の方が安心」と感じる方にはCV-T71がおすすめです。
内容的にはCV-S71と大きくは変わらないものの、製造年式が新しく、家電量販店や通販でも取り扱いが多いため、購入後のサポートや保証もスムーズです。
家族で毎日使うなど、メインの除湿機として長く使いたい方には、CV-T71のほうが信頼性という意味で安心材料が多いといえるでしょう。
