KOIZUMIの窓用エアコンは、専門的な工事が不要で、購入してすぐに使い始められるという手軽さが大きな魅力です。
中でもKAW-1921とKAW-1922の2モデルは、2022年4月に同時発売されて以来、その設置の簡便さと充実した機能で多くの家庭に支持されています。
暑さが厳しくなる季節に向けて、工事不要ですぐに冷房環境を整えられる点が特に評価されています。
これらのモデルは、よくアイリスオーヤマのポータブルクーラーと比較対象にされることが多く、実際に家電量販店などでも隣り合って展示されているシーンを見かけることがあります。
そのため、両者の形状やサイズが似ている点から、どちらを選ぶかで悩む方も少なくありません。
デザイン面ではKAW-1921とKAW-1922に目立った差異はなく、見た目だけでは選びにくいのが正直なところです。しかしながら、機能面には確かな違いがあり、それぞれのライフスタイルに合わせた選択が求められます。
この記事では、KAW-1921とKAW-1922の詳細なスペックの違いや共通点はもちろんのこと、実際の使用者から寄せられた口コミや、設置のしやすさ、メンテナンス性なども含めて、幅広い視点から比較・解説していきます。
これから購入を検討している方の参考になれば幸いです。

KAW-1921とKAW-1922の違いは?
KAW-1921とKAW-1922は見た目こそ似ているものの、内部の機能には明確な違いが存在します。
まず両機種ともに、冷房能力や本体サイズに関しては完全に同等で、50Hzの地域では4.5〜7畳(7〜11㎡)、60Hzでは5〜8畳(8〜12㎡)までの広さに対応しています。
本体のサイズも、幅36cm、奥行23cm、高さ75cmと共通で、設置場所の制限に悩むことなく使用できるのが魅力です。
それでは、両モデルの機能面での大きな違いを見ていきましょう。
注目すべき相違点は以下の2つです:
- KAW-1921には、熱交換器を取り外して洗浄できる機能が搭載されており、日常的なお手入れがしやすくなっています。市販の洗浄スプレーが使えるため、内部を清潔に保ちたい方には非常に嬉しい仕様です。
- 約10000個/ccのマイナスイオンを放出する機能もKAW-1921のみに搭載されています。これは部屋の空気をリフレッシュするだけでなく、心地よい空間づくりにも一役買います。
こうした違いにより、KAW-1921は清掃のしやすさと空気の質を求めるユーザーに特に適しているといえます。
衛生面や室内環境の快適さを重視する方にとって、KAW-1921はより安心して使えるモデルであり、家族の健康や睡眠環境に配慮したい人にぴったりの選択肢です。
窓用エアコンの取り付けと比較
KAW-1921およびKAW-1922は、排気ダクトを使用せずに窓枠へ直接取り付けるタイプのエアコンです。
この設置スタイルは、室内スペースを効率的に使いたいユーザーにとって非常に便利であり、見た目もすっきりとした印象を与えます。
一方で、アイリスオーヤマのポータブルクーラーは排気ダクトを本体から伸ばして使用する仕組みのため、部屋のレイアウトや家具の配置に影響を与える場合があります。
このように、両者の設置方式には明確な違いがあるため、使用する環境や個人の好みに応じて適したモデルを選ぶことが重要です。KAW-1921/1922は専用の取付枠が付属しており、設置方法もマニュアルに従えば比較的簡単に進めることが可能です。特に、窓の形状に合わせてスライドするタイプの取付枠が用意されているため、様々な窓に柔軟に対応できます。
ただし、本体重量が約22kgあるため、窓枠まで持ち上げて設置するにはある程度の力が必要です。
そのため、一人で作業する際は、特に女性や力の弱い方の場合、事前に安全面を確認しながらゆっくりと作業を進めることが推奨されます。
設置後は本体の固定や隙間風対策をしっかり行うことで、快適な冷房環境を維持できます。
リモコンの代用は可能?
万が一純正リモコンが故障してしまった場合でも、安心してください。
コイズミではKAW-12という型番で代替リモコンが販売されており、税抜価格3,000円で入手可能です。
このリモコンはアフターパーツとして公式に提供されているため、互換性も高く安心して使用できます。
本体側にも最低限の操作ができる電源ボタンが備えられているため、リモコンが使えない状況でも電源のオン・オフは可能です。
ただし、リモコンなしでは温度の細かな調整ができなかったり、タイマー機能が使用できないなど、操作性が大幅に制限されてしまいます。
そのため、快適な使用を継続するにはやはりリモコンの使用が不可欠です。
また、代替リモコンを注文する際は、販売店や公式サイトにて対応モデルを確認し、間違いのないようにすることも重要です。
紛失や故障に備えて、予備として1台用意しておくのも安心材料のひとつとなるでしょう。
音の大きさについて
KAW-1921・KAW-1922の運転音に関しては、両モデルとも同一の仕様となっており、室内では54〜55dB、室外では63〜64dBの音が発生します。
これは日常生活において、テレビの音や人との会話と同程度の音量に相当しますが、人によってはやや騒がしく感じる可能性もあります。
ただし、排気ダクトを室内に設置するタイプのポータブルクーラーと比較すると、室内における騒音は比較的抑えられており、就寝時や集中したい時間帯にも使いやすいのが特徴です。
特に窓枠に直接固定する方式により、音が室内側へ漏れにくくなっているため、実際の使用感としては控えめな騒音レベルと評価されることもあります。
また、環境や設置条件によっても体感音は変わることがあり、例えば窓の密閉性や部屋の広さ、壁の材質によって音の反響具合が異なります。
さらに、KAW-1921とKAW-1922は振動も少なく設計されているため、壁に伝わる音の影響も比較的軽減されています。
気になる方は、防振マットなどを併用することでより静音性を高めることも可能です。
全体として、KAW-1921・1922は騒音に配慮した設計となっており、特に住宅密集地やアパートなどでの使用にも適しているといえるでしょう。
お手入れは簡単?
日常的なメンテナンスのしやすさも、長く快適に使い続けるうえで重要なポイントです。
KAW-1921およびKAW-1922には、お手入れをシンプルに行える設計が施されています。
基本的には、フィルターの清掃を2週間に1度の頻度で行うことが推奨されています。
フィルターは取り外しも簡単で、水での丸洗いはもちろん、中性洗剤を使ってしっかりと汚れを落とすことも可能です。
しっかり乾燥させてから再装着すれば、効率よく清潔な空気を保てます。
さらに、KAW-1921に関しては、熱交換器の洗浄ができる点が大きな魅力です。
エアコン内部に溜まりがちなカビやホコリを、市販のエアコンクリーナーを用いて手軽に洗い流せるため、アレルギーを気にする家庭や、小さな子どもがいる家庭にも非常に心強い仕様といえるでしょう。
また、定期的な点検としては、シーズン前の試運転時にフィルターの装着ミスやアース棒の緩みなどをチェックすることも忘れずに行うと安心です。
これらの基本的なメンテナンスを守ることで、エアコンの性能を長期間維持しながら、快適な室内環境を保つことができます。
共通機能とスペック一覧
どちらも6畳前後の部屋に最適で、快眠タイマー機能が大きな特長です。
設定温度で停止し、2.5℃上昇で再起動し、7時間後に停止するサイクルで快適な眠りをサポートします。
- 液晶リモコン付属
- 入/切タイマー(1時間単位で最大12時間)
- マイコンドライ機能
- ノンドレン設計(排水不要)
- 横型プラグ
主な仕様(共通)
- 電源:単相100V 50/60Hz
- 冷房能力:1.6/1.9kW
- 消費電力:660/735W
- 騒音(室内):54/55dB
- 騒音(室外):63/64dB
- 本体サイズ:360(W)×230(D)×750(H)mm
- 重量:約22kg
KAW-1921には加えて、
- マイナスイオン機能
- 熱交換器の洗浄機能
があり、より衛生面・空気環境に配慮された設計です。
まとめ
KAW-1921とKAW-1922は、どちらも設置が容易でスペースを取らず、賃貸住宅や工事不要の環境で冷房を導入したい方にぴったりの窓用エアコンです。
両機種は冷房能力や基本的なスペックに違いはないため、どちらを選んでも快適な冷房効果を期待できます。
ただし、KAW-1921には熱交換器の洗浄が可能な構造や、約10000個/ccのマイナスイオン機能が備わっており、衛生面や空気環境にこだわりたい方にはより適しています。
内部の清掃がしやすいことで、アレルゲン対策やニオイの軽減といった点にも配慮されているのは大きな魅力です。
また、清潔でリラックスできる空間を求める方には、この点が選択の決め手となるでしょう。
購入時には、設置する部屋の環境や騒音レベルの許容度、そして日常的なメンテナンスの負担などを考慮することが大切です。
価格差や機能差だけでなく、使用シーンやライフスタイルに合うかどうかを見極めることで、より満足のいく買い物になるはずです。
エアコン選びに迷っている方は、本記事を参考に、ご自身にぴったりのモデルを選んでください。
